章: 第1章: Docker基礎と環境理解
コンテナって結局何が便利なの?
「Dockerを学ぼう」と決めた瞬間、多くの人が「イメージ」「コンテナ」「ボリューム」という3つの言葉に一度はつまずきます。これらの違いが曖昧なまま進むと、設定ファイルを読んでも何が起きているのかがわからなくなります。
この記事では、3つの基本概念を具体的な場面と結びつけて整理します。一度理解できると、以降の設定ファイルがすらすら読めるようになります。
なぜ今Dockerの用語を押さえるべきか
Dockerを使う場面は「開発環境の統一」「デプロイの自動化」「チームへの手順共有」など多岐にわたります。ところが、基本用語がゆるいまま進むと、次のような問題が起きやすくなります。
- コンテナを削除したらDBデータも消えた(ボリュームを使っていなかった)
- 別のサービスに接続できない(ネットワークの理解が浅かった)
- チームメンバーの環境だけ動かない(イメージとコンテナの混同)
用語 = 操作の地図です。最初にしっかり整理しておくと、後のトラブルシュートが格段に速くなります。
イメージ・コンテナ・ボリュームの違いを整理する
| 用語 | 役割 | 実世界の例え |
| イメージ | 設計図・鋳型(読み取り専用) | クッキー型 |
| コンテナ | イメージから作られる実行中インスタンス | 焼いたクッキー |
| ボリューム | コンテナ外に保存されるデータ領域 | 冷蔵庫(クッキーが消えてもデータは残る) |
チェックポイント: 「コンテナを削除してもデータを残したい」ときはボリュームを使う。「同じ環境を何台でも再現したい」ときはイメージを使う、と覚えておくと判断が速くなります。
実際のコマンドで確認する
# バージョン確認
docker --version
docker compose version
# イメージ一覧
docker images
# コンテナ一覧
docker ps -a
まずこれらのコマンドを実行してみましょう。出力の各行が「どのイメージから作ったか」「今の状態は何か」を示しています。出力を見ながら用語と照合すると、概念が一気に定着します。
まとめ & 次のステップ
- イメージは再利用可能な設計図、コンテナはその実行インスタンス
- ボリュームを使わないとコンテナ削除時にデータが失われる
- まず
docker imagesとdocker ps -aで現状を把握する習慣をつける - コマンドの出力と用語を照合することで理解が定着する
次回は「Dockerfileの基本構成」を学びます。自分だけの環境をコードで定義する方法を、最小構成から順番に見ていきます。