第03回: イメージビルドと実行 — ビルドからコンテナ起動まで迷わないための基本操作

章: 第1章: Docker基礎と環境理解

「ビルドしたのに動かない」はどこで起きているのか?

Dockerを使い始めた多くの人が経験するのが「ビルドは成功したのにコンテナが起動しない」「停止したはずのコンテナがまだ残っている」というトラブルです。これらの多くは、ビルド・起動・停止という3つの操作の関係が曖昧なことで起きます。

この記事では、イメージのビルドからコンテナの実行・確認までを、実際のコマンドと合わせて整理します。

ビルドと実行を繰り返す作業を効率化する

開発中はDockerfileを修正するたびにビルドして動作確認します。このサイクルが遅いと開発体験が大きく損なわれます。また、タグを適切に管理しないと「どのイメージが最新か」がわからなくなります。Dockerの基本操作を体に染み込ませることで、こうした問題を素早く解決できるようになります。

よく使うコマンドの比較

コマンド 動作 よくある使い方
docker build -t name:tag . Dockerfileからイメージを作成 :dev タグで開発用を区別
docker run --rm -it image コンテナを起動(終了時に削除) 動作確認・デバッグ
docker run -d image バックグラウンドで起動 長期稼働サービス
docker ps 実行中コンテナを確認 状態確認
docker ps -a 停止中も含めて確認 コンテナが残っていないか確認
docker stop id コンテナを停止 正常終了
docker rm id コンテナを削除 クリーンアップ

チェックポイント: --rm オプションをつけると、コンテナ停止時に自動で削除されます。使い捨て確認用のコンテナには --rm をつけておくとゴミが溜まりません。

実際のコマンドで確認する


# イメージ作成
docker build -t blog-php:dev .

# コンテナ起動
docker run --rm -it blog-php:dev

# 実行中コンテナ確認
docker ps

まず docker build でイメージを作り、docker run で起動してみましょう。docker ps で「STATUS」が Up になっていれば正常です。

まとめ & 次のステップ

  • docker build でイメージ作成、docker run でコンテナ起動が基本の流れ
  • タグ(name:tag)を使ってイメージを管理すると混乱が減る
  • --rm オプションで使い捨てコンテナを自動削除する習慣をつける
  • docker ps -a で停止済みコンテナも確認できる

次回は「ボリュームと永続化」を学びます。コンテナを削除してもデータを失わないための仕組みを理解します。

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