章: 第2章: GUIツールで即起動
対象OS: Windows
「インストールしたのに動かない」—— 順番を間違えると詰まる
Windowsで初めてPHP環境を構築しようとして、公式ドキュメントをそのまま読み進めたら途中で詰まった——そんな経験をする人は少なくありません。インストール自体は難しくないのですが、起動順序とフォルダの場所を間違えると、ブラウザで何も表示されません。
この記事では、XAMPPのインストールからPHPファイルの確認まで、つまずきポイントを先回りして解説します。
XAMPPとは何か
XAMPPは「Apache + MySQL + PHP + Perl」をまとめてインストールできるパッケージです。GUIのコントロールパネルから各サービスをワンクリックで起動・停止できるため、コマンド操作に慣れていない初学者に向いています。
| 含まれるもの | 役割 |
| Apache | Webサーバー(ブラウザのリクエストを受け取る) |
| MySQL(MariaDB) | データベース |
| PHP | PHPエンジン |
| phpMyAdmin | ブラウザからMySQLを操作するGUIツール |
インストール手順
### 1. インストーラーをダウンロードする
[https://www.apachefriends.org/](https://www.apachefriends.org/) にアクセスし、「XAMPP for Windows」をダウンロードします。
注意: ダウンロードするPHPのバージョンは 8.2以上 を推奨します。古いバージョンはサポートが終了しており、ライブラリとの互換性問題が出やすくなっています。
### 2. インストーラーを実行する
ダウンロードした .exe ファイルをダブルクリックして実行します。
- インストール先は
C:\xamppのままにすることを強く推奨します(パスにスペースや日本語が含まれるとApacheが起動しないことがあります) - インストールするコンポーネントは初期設定のままで構いません
### 3. XAMPP Control Panelを起動する
インストール完了後、「XAMPP Control Panel」を起動します。スタートメニューから検索するか、C:\xampp\xampp-control.exe を実行します。
### 4. ApacheとMySQLを起動する
Control Panelで Apache と MySQL の Start ボタンをクリックします。
- ステータスが緑色になれば起動成功です
- Apacheが起動しない場合は「ポート競合」が原因であることがほとんどです(後述のトラブルシューティングを参照)
チェックポイント:
http://localhost/をブラウザで開いて「XAMPP」のウェルカムページが表示されれば、Apacheが正常に動作しています。
PHPファイルを置いて動かす
XAMPPでは、C:\xampp\htdocs\ フォルダが公開ディレクトリです。このフォルダにPHPファイルを置くとブラウザからアクセスできます。
C:\xampp\htdocs\test.php
test.php の内容:
<?php
phpinfo();
ブラウザで http://localhost/test.php にアクセスすると、PHPの設定情報一覧が表示されます。この画面が出れば、PHPが正しく動作しています。
コマンドプロンプトからPHPを使う
XAMPPをインストールした後、コマンドプロンプトから php コマンドを使うには パスの設定 が必要です。
1. スタートメニューで「環境変数」と検索し、「システム環境変数の編集」を開く
2. 「環境変数」ボタンをクリック
3. 「システム環境変数」の Path を選択して「編集」
4. 「新規」で C:\xampp\php を追加
5. OKをクリックして閉じる
コマンドプロンプトを新しく開いて確認:
php -v
バージョンが表示されれば設定完了です。
注意: 環境変数の変更は、変更後に開いたターミナルから有効になります。既に開いているコマンドプロンプトでは反映されません。
ファイルの編集場所
C:\xampp\htdocs\ 以下に自分のプロジェクト用フォルダを作って管理するのが基本的な使い方です。
C:\xampp\htdocs\
├── myproject\
│ ├── index.php
│ └── about.php
└── test.php
ブラウザでは http://localhost/myproject/ のようにアクセスします。
まとめ & 次のステップ
- XAMPPはApache・MySQL・PHPをまとめてセットアップするGUIパッケージ
- インストール先は
C:\xampp(スペース・日本語なし)が安全 - PHPファイルは
C:\xampp\htdocs\以下に置く - コマンドから
phpを使うには環境変数PathにC:\xampp\phpを追加する
次回はMacユーザー向けに「MAMPのインストールとセットアップ」を解説します。