第06回: VS Codeとおすすめ拡張機能 — PHP開発を快適にする設定

章: 第4章: エディタとデバッグ環境

対象OS: Windows / Mac 共通

「テキストエディタで書けばいい」—— それは正しいが、非効率

メモ帳でもPHPは書けます。でも補完がなく、エラーがあってもわからず、ファイルをまたいだ検索もできない——そういった状態で書き続けると、ミスが増えてデバッグに時間がかかります。

エディタの設定は開発速度に直結します。 VS Codeは無料でWindows・Mac両方で使え、PHP向けの拡張機能が充実しています。最初にしっかり整えると、その後の学習スピードが大きく変わります。

VS Codeのインストール

[https://code.visualstudio.com/](https://code.visualstudio.com/) からダウンロードします。

OS インストール方法
Windows .exe インストーラーをダウンロードして実行
Mac .dmg をダウンロードして /Applications/ にドラッグ

Macの補足: インストール後、コマンドパレット(Cmd+Shift+P)で「Shell Command: Install 'code' command in PATH」を実行すると、ターミナルから code . でVS Codeを開けるようになります。

おすすめの拡張機能

### 必須: PHP Intelephense


拡張機能ID: bmewburn.vscode-intelephense-client

PHP向けの高性能な補完・定義ジャンプ・エラーチェック機能を提供します。デフォルトの「PHP Language Features」より高機能です。インストール後は、デフォルトのPHP補完を無効化することを推奨します。

設定手順:

1. Ctrl+Shift+P(Mac: Cmd+Shift+P)でコマンドパレットを開く

2. 「Extensions: Show Built-in Extensions」を検索

3. 「PHP Language Features」を見つけて無効化

### 推奨: PHP Debug(Xdebug連携)


拡張機能ID: xdebug.php-debug

Xdebugと連携してブレークポイントデバッグができます。詳しくは次回の「Xdebugの設定」で解説します。

### 推奨: PHP CS Fixer


拡張機能ID: junstyle.php-cs-fixer

PSR-12などのコーディング規約に沿って自動整形します。保存時に自動フォーマットされるよう設定すると、コードスタイルの手間がなくなります。

### あると便利: その他

拡張機能名 拡張機能ID 用途
GitLens eamodio.gitlens Gitの変更履歴をコード上に表示
Path Intellisense christian-kohler.path-intellisense ファイルパスを補完
indent-rainbow oderwat.indent-rainbow インデントを色で可視化
Japanese Language Pack ms-ceintl.vscode-language-pack-ja UIを日本語化

基本的なVS Code設定(settings.json)

Ctrl+Shift+P(Mac: Cmd+Shift+P)→「Open User Settings (JSON)」で設定ファイルを開き、以下を追記します:


{
  "editor.tabSize": 4,
  "editor.insertSpaces": true,
  "editor.formatOnSave": true,
  "files.eol": "\n",
  "[php]": {
    "editor.defaultFormatter": "junstyle.php-cs-fixer"
  },
  "php.validate.executablePath": "/usr/bin/php"
}

Windowsの場合: php.validate.executablePath"C:\\xampp\\php\\php.exe" のように設定します(バックスラッシュを \\ でエスケープ)。

PHPの実行パスをVS Codeに教える

VS CodeがPHPをどこで実行するか認識できないと、エラーチェックが機能しません。

### Windowsの設定例


"php.validate.executablePath": "C:\\xampp\\php\\php.exe"

### Macの設定例(MAMP使用時)


"php.validate.executablePath": "/Applications/MAMP/bin/php/php8.2.0/bin/php"

### Macの設定例(Homebrew使用時)


"php.validate.executablePath": "/opt/homebrew/bin/php"

ターミナルの設定

VS Codeの統合ターミナルは Ctrl+ ` で開けます。

OS デフォルトシェル
Windows PowerShell(または設定でコマンドプロンプト/WSL2に変更可能)
Mac zsh

Windowsでターミナルシェルを変更したい場合は、Ctrl+Shift+P → 「Terminal: Select Default Profile」から選択します。

まとめ & 次のステップ

  • VS CodeはWindows・Mac両方で同じUIで使えるエディタ
  • PHP Intelephenseは必須の拡張機能(補完・エラーチェックが大幅に向上する)
  • settings.json でPHPの実行パスを設定すると機能がフル活用できる
  • WindowsはバックスラッシュをJSONで \\ にエスケープする点に注意

次回は「Xdebugの設定」を解説します。var_dump のデバッグから卒業して、ブレークポイントで変数を確認する方法を学びます。

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