第05回: Composerのインストールと使い方 — PHPライブラリ管理の基本

章: 第3章: コマンドラインで動かす

対象OS: Windows / Mac 共通(差異は各セクションに記載)

「ライブラリをコピーして使う時代は終わった」

かつてはPHPライブラリを手動でダウンロードしてフォルダに配置していました。しかしそのやり方では、バージョン管理が煩雑になり、依存関係の整合性を手で維持しなければなりません。

Composerはこの問題をすべて解決します。 composer require コマンド1つで、必要なライブラリとその依存ライブラリをまとめてインストールできます。LaravelをはじめほぼすべてのモダンなPHPプロジェクトで使われており、早い段階で使い方を覚えておく価値があります。

Composerとは

Composerは「PHPの依存関係管理ツール」です。composer.json というファイルに必要なライブラリを定義し、composer install でまとめて取得します。

ファイル 役割
composer.json 必要なライブラリとバージョン要件を定義するファイル
composer.lock 実際にインストールされたバージョンを記録するファイル
vendor/ ライブラリの実体が格納されるフォルダ

インストール手順

### Windowsの場合

1. [https://getcomposer.org/download/](https://getcomposer.org/download/) から「Composer-Setup.exe」をダウンロード

2. インストーラーを実行し、画面の指示に従って進める

3. PHPのパス(C:\xampp\php\php.exe など)を選択する画面が出たら、使用するPHPを指定する

4. インストール完了後、コマンドプロンプトを新しく開いて確認:


composer --version

### Macの場合

ターミナルで公式のインストールスクリプトを使います。


# インストールスクリプトをダウンロードして実行
curl -sS https://getcomposer.org/installer | php

# システム全体から使えるように移動
sudo mv composer.phar /usr/local/bin/composer

# 確認
composer --version

Homebrewを使っている場合は1コマンドで完了します:


brew install composer

チェックポイント: Composer version 2.x.x のように表示されれば、インストール成功です。

プロジェクトを初期化する

新しいプロジェクトにComposerを導入するには:


# プロジェクトフォルダを作成して移動
mkdir myproject && cd myproject

# composer.json を対話式で作成
composer init

いくつかの質問に答えると composer.json が生成されます。スキップしたい項目はEnterを押すだけで構いません。

ライブラリをインストールする

例として、日付処理ライブラリの「Carbon」を追加します:


composer require nesbot/carbon

実行すると:

  • composer.json にライブラリ情報が追記される
  • composer.lock が生成(または更新)される
  • vendor/ フォルダにライブラリの実体がダウンロードされる

インストールしたライブラリを使う

Composerがインストールしたライブラリは、vendor/autoload.php を読み込むだけで使えるようになります。


<?php
require __DIR__ . '/vendor/autoload.php';

use Carbon\Carbon;

$now = Carbon::now();
echo $now->format('Y年m月d日 H:i:s');

require_once を複数書かなくても、1行の require で全ライブラリが使える——これがオートロードの便利さです。

よく使うコマンド

コマンド 用途
composer require パッケージ名 ライブラリを追加
composer install composer.lock を元に全依存をインストール
composer update ライブラリを最新バージョンに更新
composer remove パッケージ名 ライブラリを削除
composer dump-autoload オートロードを再生成

vendor/ フォルダはGitに含めない

vendor/ はComposerが自動生成するため、Gitで管理する必要はありません。

.gitignore に以下を追記します:


/vendor/

チームメンバーが git clone した後は composer install を実行すれば、composer.lock を元に同じバージョンのライブラリが再現されます。

WindowsとMacの差異まとめ

項目 Windows Mac
インストール方法 .exe インストーラー curl スクリプトまたは brew install composer
コマンドの動作 同じ(composer 同じ(composer
パスの問題 PHPのパスを明示的に設定する必要がある場合あり Homebrewならほぼ自動

まとめ & 次のステップ

  • Composerはライブラリの依存関係を composer.json で管理するツール
  • composer require でライブラリを追加し、vendor/autoload.php で読み込む
  • vendor/ はGitで管理せず、.gitignore に追加する
  • WindowsはGUIインストーラー、MacはHomebrewが便利

次回は「VS Codeとおすすめ拡張機能」を解説します。コーディング効率を上げるための設定と拡張機能を、Windows・Mac共通で紹介します。

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