章: 第1章: Gitの土台を作る
「何を変更したかわからない」——その状態で commit しないために
Git初心者がやりがちなのは、変更内容を十分に確認しないまま git add や git commit をしてしまうことです。
その結果、不要な変更まで混ざったり、思っていたファイルが含まれていなかったりします。
git status と git diff は、コミット前に現在地を確認するための基本コマンドです。
この2つを習慣化するだけで、Git操作の事故はかなり減ります。
まず git status を見る
git status
このコマンドでは主に次のことがわかります。
- どのブランチにいるか
- 変更されたファイルは何か
- ステージ済みか、未ステージか
- Gitにまだ追跡されていないファイルがあるか
つまり git status は、Gitが今どのファイルをどう認識しているかを一覧で見るコマンドです。
git diff で中身を見る
status は「どのファイルが変わったか」は教えてくれますが、「どう変わったか」は教えてくれません。そこで git diff を使います。
git diff
これで、未ステージの変更差分が表示されます。
たとえばこんなイメージです。
- $price = 100;
+ $price = 120;
- が変更前、+ が変更後です。何を直したのかを目で確認してから次の操作に進めるようになります。
よく使う見方
| コマンド | 確認できること |
git status |
変更ファイルの一覧と状態 |
git diff |
未ステージ変更の中身 |
git diff --staged |
ステージ済み変更の中身 |
特に git diff --staged は重要です。git add 後に「コミットされる内容そのもの」を確認できるからです。
実務での基本ルーティン
変更を加えたあと、いきなり git commit するのではなく、次の順番で見るのが安定します。
1. git status
2. git diff
3. git add ...
4. git diff --staged
5. git commit
この順番を守るだけで、「余計なファイルまでコミットした」「必要な修正を入れ忘れた」というミスをかなり防げます。
チェックポイント:
git statusは状態確認、git diffは内容確認。この役割分担をはっきり持っておきましょう。
まとめ & 次のステップ
git statusはファイルの状態一覧を見るコマンドgit diffは変更内容そのものを見るコマンドgit diff --stagedを使うとコミット予定の差分を確認できる- コミット前に「状態」と「内容」を確認する習慣が重要
- Git操作の事故は確認不足で起きることが多い
次回は git add と git commit を扱います。 変更をどの単位で記録するべきか、実務で重要な考え方も一緒に整理します。