第03回: git statusとgit diff — 変更前に「今どうなっているか」を読む力をつける

章: 第1章: Gitの土台を作る

「何を変更したかわからない」——その状態で commit しないために

Git初心者がやりがちなのは、変更内容を十分に確認しないまま git addgit commit をしてしまうことです。

その結果、不要な変更まで混ざったり、思っていたファイルが含まれていなかったりします。

git statusgit diff は、コミット前に現在地を確認するための基本コマンドです。

この2つを習慣化するだけで、Git操作の事故はかなり減ります。

まず git status を見る


git status

このコマンドでは主に次のことがわかります。

  • どのブランチにいるか
  • 変更されたファイルは何か
  • ステージ済みか、未ステージか
  • Gitにまだ追跡されていないファイルがあるか

つまり git status は、Gitが今どのファイルをどう認識しているかを一覧で見るコマンドです。

git diff で中身を見る

status は「どのファイルが変わったか」は教えてくれますが、「どう変わったか」は教えてくれません。そこで git diff を使います。


git diff

これで、未ステージの変更差分が表示されます。

たとえばこんなイメージです。


- $price = 100;
+ $price = 120;

- が変更前、+ が変更後です。何を直したのかを目で確認してから次の操作に進めるようになります。

よく使う見方

コマンド 確認できること
git status 変更ファイルの一覧と状態
git diff 未ステージ変更の中身
git diff --staged ステージ済み変更の中身

特に git diff --staged は重要です。git add 後に「コミットされる内容そのもの」を確認できるからです。

実務での基本ルーティン

変更を加えたあと、いきなり git commit するのではなく、次の順番で見るのが安定します。

1. git status

2. git diff

3. git add ...

4. git diff --staged

5. git commit

この順番を守るだけで、「余計なファイルまでコミットした」「必要な修正を入れ忘れた」というミスをかなり防げます。

チェックポイント: git status は状態確認、git diff は内容確認。この役割分担をはっきり持っておきましょう。

まとめ & 次のステップ

  • git status はファイルの状態一覧を見るコマンド
  • git diff は変更内容そのものを見るコマンド
  • git diff --staged を使うとコミット予定の差分を確認できる
  • コミット前に「状態」と「内容」を確認する習慣が重要
  • Git操作の事故は確認不足で起きることが多い

次回は git addgit commit を扱います。 変更をどの単位で記録するべきか、実務で重要な考え方も一緒に整理します。

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