第04回: git addとgit commit — 「保存」ではなく「変更を記録する単位」を意識する

章: 第1章: Gitの土台を作る

「addしてcommitする」の意味を曖昧にしない

Gitを触り始めると、git addgit commit をセットで覚えることが多いです。しかし、ただ流れで打っているだけだと、あとで履歴が読みにくくなります。

git add はコミット対象を選ぶ操作、git commit は選んだ変更を履歴として記録する操作です。

この2つは役割が違います。ここを分けて理解することが、きれいな履歴を作る第一歩です。

git add は「ステージに載せる」操作


git add index.php

このコマンドを実行しても、まだ履歴は作られません。変更を「次のコミット候補」に載せただけです。

つまり add は、変更の中から今回は何をコミットするかを選ぶ工程です。

複数ファイルを触っていても、関係ある変更だけをまとめる意識が大事です。

git commit で履歴を作る


git commit -m "fix: ログイン時のバリデーションを修正"

ここで初めて履歴が1件作られます。コミットメッセージは「その変更で何をしたか」を短く明確に書きます。

良いコミットは、あとから見返したときに意味がわかります。

悪い例:

  • update
  • fix
  • いろいろ変更

良い例:

  • fix: ログイン時のメール形式チェックを修正
  • feat: 記事一覧にページネーションを追加

なぜ分ける必要があるのか

たとえば次のような変更が同時にあるとします。

  • ログインバグ修正
  • 不要な空白の整形
  • README更新

これを全部まとめて1コミットにすると、あとで履歴を読む人が困ります。

「バグ修正だけ戻したい」のに、README変更までくっついていると扱いづらいからです。

コミットは“作業単位”ではなく“意味の単位”で分けるのが基本です。

実務で意識したいこと

操作 意識すること
git add 今回コミットしたい変更だけを選ぶ
git commit 後から見ても意味がわかる1件にする

この感覚が身につくと、レビューも差し戻しもやりやすくなります。実務では「コードを書く力」と同じくらい、「履歴を読みやすく保つ力」が評価されます。

チェックポイント: add は選別、commit は記録。この順番で意味を理解しておきましょう。

まとめ & 次のステップ

  • git add はコミット対象を選ぶ操作
  • git commit は選んだ変更を履歴に記録する操作
  • コミットは意味の単位で分けると読みやすい
  • コミットメッセージは具体的に書く
  • 履歴の質は将来の作業効率に直結する

次回は git loggit show を扱います。 作った履歴をどう読み返すかがわかると、Gitの便利さをさらに実感できます。

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