章: 第2章: 履歴を読み解く
「いつ壊れたのか?」を追えるようになる
Gitを使う価値は、変更を記録するだけではありません。過去を調べられることに本当の強さがあります。
「昨日まで動いていたのに壊れた」
「この修正は誰が入れたのか知りたい」
こういう場面で使うのが git log と git show です。
git log で履歴一覧を見る
git log
これでコミット履歴が新しい順に表示されます。
表示される主な情報は次の通りです。
- コミットID
- 作成者
- 日時
- コミットメッセージ
まずは「どんな変更がいつ入ったか」を一覧でつかむためのコマンドだと考えれば十分です。
git show で1件の詳細を見る
履歴一覧から気になるコミットを見つけたら、git show で詳細を確認します。
git show <コミットID>
これで、そのコミットで
- どのファイルが変わったか
- 中身がどう変わったか
まで確認できます。
つまり、log は一覧、show は詳細です。
実務でよくある使い方
たとえばエラーが出たとき、いきなりコード全体を見直すより、まず最近の履歴を見る方が早いことがよくあります。
git log --oneline
このようにすると一覧が短くなり、最近の履歴をざっと追いやすくなります。
そこから怪しいコミットIDを拾って git show する、という流れは実務でかなりよく使います。
覚えておきたい視点
| コマンド | 役割 |
git log |
履歴の一覧を見る |
git show |
特定コミットの詳細を見る |
履歴を読む力がつくと、「Gitは怖いもの」ではなく「困ったときに助けてくれる道具」に変わります。
チェックポイント: 問題が起きたら、まず最近の
git log --onelineを見る。この習慣はかなり強いです。
まとめ & 次のステップ
git logはコミット履歴の一覧を見るコマンドgit showは特定コミットの詳細を確認するコマンドgit log --onelineは履歴をざっと追うのに便利- 不具合調査では最近のコミットを先に疑うと効率がいい
- Gitは記録だけでなく、調査の道具でもある
次回は git restore と git reset の違いを扱います。 似て見えるコマンドを混同しやすいので、役割ベースで整理します。